今回は「比較」についてお話をさせていただきます。
心は常に「良い・悪い」「肯定的・否定的」というように、全てが二つに分かれていきます。
その心をワンネスにする、統一を取っていくことが、平和になるということです。
全てのエネルギーは分かれて、分離して活動します。
「比較」の本来の使い方
生きるということは活動することです。
生きていく中で、右に行こうか左に行こうか、どちらの方が安全なのか、常に比較をしています。
それは生きるための選択であり、そういう機能が心に備わっているのです。
ですから、比較すること自体は決して悪いことではありません。
しかし、自己防衛から、心のレベルの幸せや感覚のレベルの幸せを求めて、楽しいことばかり選択し続けると、逆にエネルギーを消耗しすぎてしまうかもしれません。
あるいは、誰かをひどく傷つけて、打ち負かして、楽しいことを選択し続けることもあります。
自分が勝てば、誰かが負けるということがあるのです。
もちろん、負けた相手も「もっと前へ進もう」という意欲を持って進んでいただきたいわけですが、あまりにも負け続けると、進むエネルギーがなくなって打ちのめされ、もう前に進めないということもあるかもしれません。
ですから、理想のあり方としては、相手への思いやりを持って、相手を打ちのめすのではなく、相手の生命に尊敬を持って、お互いがWin-Winなっていくことが望ましいのです。
比較の競争によって心が揺れ動く

比較によって、みんな自分を守り、「優秀でありたい」「タイトルを得たい」「何でも勝ち抜きたい」という競争が発生しています。
しかし本来、比較とは安全を求め、危険を逃れるためのものです。
「こちらの道に行った方が安全」「あちらの道には危険がある」というように、危険を逃れるためにどちらが良いかを選んできたのです。
心は常に自分の安全を願って比較しています。
右に行った方がいいか、左に行った方がいいか、どういう言葉を使った方がいいか、常に計算をしています。
あの人は自分より優秀か、あるいは自分より下か。
下だと安心して優越感を感じ、自分が下だと思うと卑屈になったりします。
そのように、心が比較によって揺れ動いてしまうのです。
瞑想で比較の心を超える

そういうものに影響されず、常に平和な状態を保っていくこと。
私たちは心の価値観に翻弄されています。
それを超えていくために、瞑想の修行をしていただきたいのです。
あなたの本質は、そういうものに影響されない、平和で純粋でパワーに溢れた、素晴らしい愛に溢れた素質を持っています。
そこに繋がって、自分を愛していくと、周りの様々な状況に振り回されなくなります。
もちろん、身の安全は大切です。
「こちらの橋を渡った方が安全だ」「あの橋を渡ると途中で壊れて落ちてしまう」ということは、しっかりと見極めて進んでいかなければなりません。
そして、危険なところがあれば周りを助け、周りの人に「そちらの道は危ないから、こちらの道を行った方がいいですよ」と伝える。
自分だけが良い思いをするのではなく、助け合いながら進んでいく生き方が良いのではないでしょうか。
比較する自分を見つめる

心には比較をする習性があります。
決して悪いものではありませんので、「そういう自分がいるんだな」と見つめていくことです。
その比較をもっと強くするのではなく、それを見つめて、手放していけるように。
あまりこだわらないで、自分の本質の良さを引き出していくのです。
本質の良さを引き出すためには、比較などの強いものを中和して、平等意識にしていく、平和な心にしていく修行が必要です。
平和な心になると、物事を平等に見て、振り回されないようになり、もっと自分の本質をシェアしていけるようになります。
比較で得られるものは心が作り出したもので、一時的にはすごく嬉しいかもしれませんが、永遠には続きません。
昔獲ったタイトル、昔はこうであったという栄光。
今こうであっても、次の瞬間には変化していくものです。
心は変化しているからです。
「このタイトルを獲って嬉しい」と思っても、その喜びは一瞬です。
またすぐに虚しくなったり、寂しくなったりします。
そういうものを取り続けて、エゴが肥大して嬉しいかもしれませんが、中はスカスカなのです。
もっと内側の深いところを満たす修行をしていただきたいのです。
「永遠のもの」に繋がる生き方

比較を超えて、自分の中のもっと本質に出会っていくこと。
それによって、内側から滲み出る平和や愛、比較を超えた安らぎとともに、自信を持って生きられるようになります。
「自分はこれだけ持っている」というものは、永遠のものではありません。
あなたは「永遠のもの」から生まれて、そこに還っていく。
そこに繋がって、自分を信じてやっていくことです。
瞑想を始めていただくと、マインドではなくて精神の方にシフトして、比較に振り回されなくなります。
とりあえず深呼吸をするのもいいかもしれません。
私のところでは、皆さんの心が静寂になって、比較しない、すごく楽な性格になっていきます。
比較の心を浄める修行

7日間のリトリート(瞑想合宿)などで、ディクシャというエネルギーのシャクティパット(ヒマラヤ大聖者からのタッチ)をいただいて、比較する心が全部浄まっていきます。
さらにマントラという聖なる波動をいただくと、エゴが落ちて、本質のあなたに戻っていくことができます。
是非それを体験していただきたいと思います。
そうするとあなたは、内側から愛が滲み出て、平和が滲み出て、素晴らしい調和の取れた人になります。
周りの皆が、あなたの安らいだ姿と自信に溢れた姿を見て、「比較しないことが、こういう美しさなんだな」と感じられる、理想のあなたになっていくことができるのです。
常に比較をして生きていくと、エゴが身について、突っ張ったような性格になってしまうかもしれません。
もっと全体にバランスが取れて、安らぎを感じられる人になっていくこと。
それを選択していただきたいと思います。
是非、私のところで修行をしていただけたらと思います。
〜ヨグマタ相川圭子 公式Youtube(2026.7.18放送分)より
執筆者:ヨグマタ相川圭子
10代の頃からヨガや瞑想、健康法に興味を持ち実践。単⾝ヒマラヤに渡り、悟りへの道である本格的なヨガの修⾏を⾏い、ヨガ・瞑想の究極のステージ「サマディ」に到達する。 過去3回にわたり、国連でスピーチ・瞑想指導を行う。日本でも講演会、各種研修を開催。著書は累計100万部を突破し、作家としても活躍している。
