今回は「記憶力」についてお話をしていきます。
記憶するには「精神統一して聞く」
インドでは象を尊びます。
守りの神様としても尊ばれていますが、象は耳が大きく、聞く力があるということで、知恵の神様としても尊ばれているのですね。
「聞く」ということによって記憶し、正しい判断をして、指示を与えることができます。
ワサワサしながらでは、誰かに何か言われても「え?」と聞き返してしまう。
聞く時はしっかり精神を統一して聞いていくことです。
何かをしながらだったり、自分の中に色々と悩みがあると、なかなか話が入っていかないのです。
子供時代、私は意外と先生の話をよく聞いていたので、すぐ「はい、はい」と手を挙げていました。
あまり欲がなかったのかもしれませんね。
みなさん色々と多才なのかもしれませんが、机の上に彫刻をしていたり、漫画を描いていたりして、違うことをやっていると、先生の話に聞く耳を持たない状態になってしまう。
それで成績が良くなかったり、落ち着かなかったりするのですね。
心が整うと集中力が高まる

ヒマラヤシッダー瞑想には、聖なる波動の言葉があります。
それは心をとても整えてくださいます。
心の中に色々な記憶があって、「ああした方がいい、こうした方がいい」と欲望がいっぱいあると、そちらの方に意識が行ってしまって、集中力が弱まってしまいます。
ストレスを取り除くことで、その波動が心の中を綺麗にしてくださる。
そしてその波動と一体になることで、すごくチューニングされて、粗雑な波動が全部お掃除されて、平和な心が生まれるのですね。
そうなると、しっかりと覚えていくことができます。
聞き流してしまうと記憶に残りません。
一度自分の言葉にして話してみるということをやると良いのですね。
私のところでは、皆さんに良いことをお伝えする勉強をしています。
受け身で流してしまうと、なかなか覚えられないので、良いことはしっかりと繰り返して、自分の言葉で話してみる。
そうするとまた、愛を持ってお伝えすることができます。
自分も解放的な心になって、いつまでも頭がしっかり働くので、良いと思います。
私も80を超えましたから、刺激がないと衰えてしまうのかなと思いますけれど、皆さんに分かりやすくお伝えするという機会をいただいていることで、叡智が鮮明になって、また記憶しようという気持ちになるのかなと思いますね。
記憶力よりも「人格」の時代へ

物忘れについては、確認を取るようにすると良いのではないでしょうか。
「どこに置いておく」と決めておいたり、色々とルールを作ってみる。
そして、そういう自分をあまり責めないことです。
体調を整えて、体も心も綺麗にして瞑想をすると、いつまでも神経が若々しくなります。
そんなに記憶力で競争する必要はないと思うんですね。
これからはAIに聞くと全部答えてくれるそうですから、そういう時代にも突入していくのでしょう。
これから大切なのは人格です。
自分がもっとどういう人になっていくのか。
もっと愛を出していく。
自分が持っているものをシェアする

お母さんやお父さんにお世話になったことや、過去にみんなにお世話になったことを思い出して「ありがとうございます」と感謝する心。
水がないと生きていかれない、空気がないと生きていかれない。
色々なものにお世話になって生かされているわけですよね。
「こんなにいただいているんだ」と感謝する。
そして人を傷つけたりせずに、優しさを出していく、慈愛を出していく。
自分が持っているものをシェアしていく。
情報ばかり集めていても——もちろん良い情報ならシェアするのもいいですが——「あれが欲しい、これが欲しい」と人のことを羨ましがってもいけないので、みんなの心が平和になって、良いものを出して、この世の中が平和になっていくようなものを出していかれるといいのかなと思います。
焦ったり、競争したりすると、本質から遠くなってしまいますから。
記憶するということは人間だけがいただいた能力なので、良いものを記憶して、さらに世の中が平和になっていくように、リセットをすると頭も性格も良くなっていくのですね。
心は「磁石」、類は友を呼ぶ。

心というのは磁石なんですよ。
自分の思いが、それを全部引き寄せている。
自分が悪いことを思っていると悪い現象が起きる。
類は友を呼ぶというか。
記憶が色々あって、何を選択するか。
もちろん記憶を薄くしていくこともできます。
怖い記憶などは、もう忘れてしまったかもしれないけれど、何かの時にスイッチが入ることもあるかもしれないですね。
誰かにいじめられた記憶も、嫌なことを忘れようとしているのですが、似たような状況に出くわした時に恐れが出てきたり、怖い記憶が思い出されて、すごく緊張したりする。
そうするとまた悪い現象を引き寄せてしまうのです。
ですから、しっかりと修行をして記憶を薄めていく。
そして良い体験をしていく、感謝をしていく、良い行為をしていく、良い言葉を吐く。
そうすると、良い現象が常に起きるようになり、良いものを引き寄せていきます。
また良いものを引き寄せても、無欲で「ありがとうございます」と、それに執着しないような生き方が必要です。
いつも「良いことが起きないかな、良いことが起きないかな」と思っていると、かえって取り逃してしまうのですね。
欲があると、良いことを取り逃してしまう。
欲を手放して「ありがとうございます」としていると、良い人に出会ったり、良いチャンスに出会ったり、良い話を聞いたりする。
色々と自分の心の持ち方で変わってくるのです。
自分で自分の人生を作り上げていくのですね。
記憶を書き換えるサマディリトリート

良い記憶ばかりではないかもしれません。
「嫌だな」と思った記憶も「学びをいただいていたんだな。ありがとうございます」と変えていく。
私のところでは、その記憶を全部綺麗にします。
それがサマディリトリートという合宿なのですね。
皆さんには記憶があって、それを反省をして、その記憶を見つめて、修行をしていく。
それをタパスというのですが、タパスとは「熱」という意味なんです。
焼いてしまうわけですよ。
私たちの記憶はごちゃごちゃしていますから、心に色々な記憶や感情やエネルギーが蓄積しています。
そこから私たちのクオリティが出ているのですね。
クオリティを良くすると、運命が変わっていきます。
嫌な記憶も、自分で理解をして「ああ、これは良かったんだ」と思えるようになる。
「怖い体験だった」「騙された」「あの人が悪い」「悔しい」と色々なものがくっついていると、否定的なエネルギーが否定的なものを引き寄せてしまいます。
だからそれを「ああ、良い学びをさせていただいたんだな」と見返して、アヌグラハ(神の恩寵)の光を当てて修行していくと、あなたの中がダイヤモンドになっていくのです。
半導体のようにサッと流れて、正しい判断ができて、スイッチのオフとオンがしっかりできる。
そういう性能の良い体と心になる修行が、ヒマラヤ秘教のサマディリトリートです。
皆さんが変容して、生まれ変わることができますので、記憶を叡智に変えていくような修行を、是非していただきたいと思います。
〜ヨグマタ相川圭子 公式Youtube(2026.10.24放送分)より
執筆者:ヨグマタ相川圭子
10代の頃からヨガや瞑想、健康法に興味を持ち実践。単⾝ヒマラヤに渡り、悟りへの道である本格的なヨガの修⾏を⾏い、ヨガ・瞑想の究極のステージ「サマディ」に到達する。 過去3回にわたり、国連でスピーチ・瞑想指導を行う。日本でも講演会、各種研修を開催。著書は累計100万部を突破し、作家としても活躍している。

