ヒマラヤ秘教用語解説

マインドフルネス

マインドフルネスというのは、呼吸などに集中し、「今この瞬間」を意識することで、リラックスし、集中力を高めるという教えです。

仏教のヴィパッサナー瞑想の信仰的な部分や、哲学的な要素を排除して、テクニックのみに特化することで、キリスト教などの宗教をもつ人たちでも実践しやすい教えになり、それが人気拡大の大きな要因です。

アメリカの医師が、うつ病の患者に取り入れ広めたところから、次第にその名前が浸透していきました。

今や海外では大企業や教育機関などが実践し、集中力の高まり、ストレス解消、直観力の冴えなどに一定の効果があることも実証されています。

マインドフルネスの効果

近年のアメリカの研究によると、人間の脳はこれまでの定説の10倍もの情報を記憶できることが明らかになりました。

眠っている脳の力を開花させるために有効なのが瞑想であることもわかってきました。

瞑想をしているときは、脳波は低くなり、アルファ波やシータ波が出るとされてきました。

しかし、最近の研究では、瞑想がさらに深まると、ガンマ波が出ることが明らかになってきました。

ガンマ波は、いわゆる「ゾーン」に入っている状態です。

脳の意識状態が最高レベルまで達し、心身が浄化され、休息して再生されるのです。

睡眠時以上に効率的に神経系統や筋肉、内臓を修復することができるため、全身に活力があふれ、心身の不調が劇的に改善し、瞬時の判断力も高まるため、近年は、欧米のビジネスエリートが瞑想を取り入れています。

また、マインドフルネスは「気づきの瞑想」ともいわれ、自分の心の働きや感覚器官の働きに気づいて自らマインドをコントロールしていく訓練としても活用されています。

そのため、人間関係などのストレスケアや、アスリートなどのメンタルコントロールのトレーニングとしても活用されています。

マインドフルネス瞑想のリスク

しかし、見えない世界を熟知した正しい指導者を持たずに、継続的にマインドフルネスを実践していくことで、逆に神経が過敏になりすぎたり、精神不安定になるなどの弊害も多く発生していることが指摘されはじめてもいます。

表面的に心で心をコントロールすることで、一過性の効果は見込まれますが、根本的な問題の解決は不可能であり、マインドフルネスに限らず、どんな瞑想法でも潜在意識にアプローチすることは、いわゆる「霊障」などが発生するリスクもあることを理解しておく必要があります。

マインドフルネスのルーツ「ヒマラヤシッダー瞑想」

ヒマラヤシッダー瞑想は、仏教の源流にあたり、悟りの教えの先輩ですから、仏教から派生したマインドフルネスも、ヒマラヤシッダー瞑想から派生したものだということができます。

悟りへとつながる実践であり、積極的に変容を起こしていく瞑想秘法があるところが大きな違いです。

一時的なリラックス効果や集中力ではなく、さらに細胞の質からDNAまでも変容していく力を持っています。

ヒマラヤシッダー瞑想には、「ドラスタバワ」という気づきの瞑想や、浄めのマントラ瞑想、あるいはアヌグラハ・クリヤの瞑想などがあります。

コツコツと続けていくことで、心を超え、体を超えて、究極のサマディという悟りに導かれていくメソッドです。 

最速で変容が起き、軽やかに生まれ変わるのです。

本当の瞑想は「ノーマインド」にしていく

ヒマラヤシッダー瞑想は、テクニックのみならず、精神性を重視します。  

そして肉体の5つの元素も浄めバランスをとり、真ん中の道を開きます。  

マインドフルネス瞑想のように、心の集中を強めるのではなく、執着や欲望に翻弄されている心を浄化して手放し、ノーマインド、空っぽにしていきます。

気づきを深め意識を進化させていきます。

「心や体は、本当に自分なのか?」

「体の奥には何があるのか?」

中心につながり、自分の内側にあるものに気づき、自分の余計な枝葉をすべて落としていきます。 

本当の自分に出会うのです。  

そこには喜びがあり、愛があり「真の自己、魂」を体験します。

そこに「ただ、ある」のです。 

ヒマラヤシッダー瞑想は、自分を追求し、能力を最大限に引き出す旅のようなものなので、正しい指導者が欠かせません。

指導者を持たず、信頼する対象がなく、自分勝手に歩みを進めると、最初のころは良くても、瞑想を続ければ続けるほどエゴの混乱が起きます。

瞑想中に浄化のプロセスで湧き上がる自分のエゴ、否定的な心、疑いやジェラシー、あるいは霊障などに遭遇し、困惑し、心が路頭に迷ってしまいかねません。

ですから、決して見よう見真似で瞑想をせず、指導者にしっかりつながって実践していくことがとても重要になります。

「永遠の今」を目指すのが究極の瞑想

瞑想をして、心が鎮まり、さらに心を超えて永遠の存在と一体になっていく。

それは「永遠の今」にいるということです。

変化しない、時間がないところにいるのです。

それが究極のサマディ(悟り)です。

ただ満ちているのです。

それを目指すのがヒマラヤシッダー瞑想です。

まず、心(マインド)を鎮め、「今ここ」にいて、何もしない、何も受け取らない、無心でいます。

平和で、知恵に満ちています。  

そういう状態を、本当の意味での「マインドフルネス」と私は表現しています。

〜ヨグマタ相川圭子

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