秋分の日の宇宙的な意味
今回は「秋分の日」と「瞑想」についてお話をさせていただきます。
夏から次第に太陽が照るのも弱まって、夜が次第に長くなり、「秋分の日」には、昼と夜の時間が同じになります。
人は、昼間は活動的になって、夜は自律神経の働きの方にスイッチが切り替わるんですね。
物質的な方の力が働いて昼間に物を作り出し、夜は精神的な方にシフトするという意味があります。
その日は昼と夜が同じ時間ということで、内側を整えやすくなるんですね。
秋分の日は精神世界につながりやすくなる
精神世界の方が強くなることで、先祖との出会いもすごく強くなるので、私の道場では特にこの時期に先祖供養をしています。
先祖は肉体を卒業し、幽体になり、霊体になって、それぞれのカルマのところにいます。
自分の潜在意識は先祖と繋がっていて、自分の色々な気質・体質とも繋がっています。
先祖に感謝をして、特別なマントラを唱えてヒマラヤ聖者が祈ることで、浄化が進んでいきます。
先祖からの祝福をいただいて、家系のカルマが良くなって運が好転していくんですね。
秋分の日は瞑想に最適な時
昼と夜が一緒の時間、その境い目ではバランスが取れているので、エネルギーの世界に入りやすくなります。
私たちはこの形のあるもの、体しか信じません。
しかし、心を超えて、体を超えた奥に、サトル(微細)なエネルギーの精妙な体があるわけですね。
私たちや宇宙、すべてのものは、素粒子とか細かい波動でできています。
修行をすることによって、プラーナ(気や生命エネルギー)をコントロールして、クリヤの秘法でカルマを焼いて波動を純粋にしていく。
純粋な波動になって、波動さえも超えていくというのが、究極のサマディなんですね。
秋分の日の過ごし方
インドでは10日間くらい、この時期に純粋な物を食べて、聖なるマントラを唱えて、体を綺麗にします。
行者の場合は、水も飲まない、何も食べないで徹底的に断食することもあります。
みなさんの場合は、1日1食にするとか、日が沈んでから食べることで体を浄めると、体の方にエネルギーがいかないで、精神性の方にエネルギーが集まるので、全体的に浄めることができます。
インドの教えでは、日の出とか日の入りとか、宇宙そのものもすごく重要に考えます。
私たちも宇宙の中の一つの存在なので、宇宙の仕組み、宇宙のパワーを活用しているんですね。
ヒマラヤシッダーマスターは、そういうものさえも超えて、すごくパワフルな存在です。
あなたが自身が小宇宙であり、あなたの中心・源に入っていくことで、宇宙も超えていくんですね。
秋分の日は、そういう意味があるので、ぜひこれを機会に瞑想への興味を持って、ぜひ秘法の伝授をいただいてやっていただきたいと思います。
秋は瞑想を始めるのに最適な季節
夏は日が照って緑の葉っぱが青々として、すごく生命エネルギーが高まります。
秋はその実を結んで、そして葉っぱが落ち、全部を捨てていきます。
瞑想というのは捨てる修行なんですね。
あなたのエゴ・悩み・こだわり・欲望を捨てる。
あなたの中に純粋なパワー・意志の力・愛・平和・クリエイティブな力があります。
欲望で外側の色々なものを買い集めていますが、それにエネルギーがあると思っているけれども、中はスカスカになっています。
それを手放すとふっと、源からのパワーが湧いて、いい波動が流れてくる。
祈って感謝して、命をいただいて、美味しいもの食べたり、食べすぎないように。
やがて、葉っぱが落ち、冬籠りの準備になっていくわけですよ。
心は騒々しいから、静かになって、内側を満たしていく準備をしていくんですね。
色々なとらわれを外す意味で、しっかりと瞑想をして、平和な波動、愛の波動と一体になって、内側の素晴らしさを引き出していく時期だと思うんです。
気候的にも涼しくなるので、寂しいってことではなくて、内側が満ちて、内側の光に向かって、修行してくださったらいいのかなと思います。
〜ヨグマタ相川圭子 公式Youtube(2025.9.20放送分)より

執筆者:ヨグマタ相川圭子
10代の頃からヨガや瞑想、健康法に興味を持ち実践。単⾝ヒマラヤに渡り、悟りへの道である本格的なヨガの修⾏を⾏い、ヨガ・瞑想の究極のステージ「サマディ」に到達する。 過去3回にわたり、国連でスピーチ・瞑想指導を行う。日本でも講演会、各種研修を開催。著書は累計100万部を突破し、作家としても活躍している。