執着という心のおもりを手放すために
今日は「執着」についてお話をしていきます。
私たちはいろいろなものを引きずって、心におもりを抱えながら日々生きていると思います。
そんな過去のしがらみをなくして、生きていく方法についてお話をしたいと思います。
私はヒマラヤに行って「ヒマラヤ秘教の教え」を修行し実践してきたのですが、その前も他にいろいろと学んできました。
身体の治療法、ヒーリング(治癒)を学び、心理学を勉強して、自分の体験を元に研究等をし、とにかく知識・情報を集めていました。
そういうものを活用してヨガを教えたりして、みなさんが健康になることを助けていたんですね。
でもヒマラヤに行ったら、そういう知識さえも全部捨てて、空っぽになって死を超えていく、源の存在、本当の自分になる修行が始まりました。
スーパーコンシャスネス – 本来の純粋な存在
私たちは元々は純粋な存在「スーパーコンシャスネス」という1つの純粋な意識なんです。
それは神意識であり、宇宙を創造した大いなる存在です。
森羅万象いろいろなものが作られて、その中に私たちがいるわけです。
人間はその中で特に進化して「心」をいただいて、その心がいろいろなものを作り出して文化を築き上げてきました。
私たちは素晴らしい存在であって、便利なものも作り出していますが、それらにすごく執着してそれがないと生きられなくなってしまいました。
便利な車や飛行機があり、洋服もたくさん持ち、いらない物もたくさんあります。
そういう物を抱えて、家の中も物だらけになったりしてなかなか捨てられないわけです。
いろいろな考えがあり、いろいろなことを習ったり、そういう物に依存して執着しているんですね。
それは自己防衛というか、自分のエネルギーが全部そういう物で消耗しているわけです。
いろいろなものに振り回されているんですね。
本質の自分に還る自由への道
そういうものを取って、本当の自分になって、本質になっていく。
私たちはそこから生かされていて、そこに戻っていくんです。
「神の知恵」、「ブッディ(知性)」という本当の知恵があり、生命力と物を作る力があり、愛があります。
「素晴らしいクオリティ」というのがヒマラヤ秘教の教えで、そういう神のような人になれるんです。
そこに還って、執着がなく完全に自由になれるんです。
多少は執着を持っていてもいいですが、そういうのに振り回されないようになる。
必要なときはそれを使うし、必要ではないときはそういうものに振り回されない。
だから、ヒマラヤ秘教の修行をしていくと、すごく自由になって、楽な生き方ができると思います。
そういう本当の自分、神のようになるんです。
執着がもたらすエネルギーの消耗と真理への転換
執着は物に依存したり、人に依存してコントロールされており、あたかもそれがエネルギーを与えてくれると錯覚してしまいます。
そこに依存することで食いつぶされて、エネルギーを奪われ、免疫力が低くなって、病気になったり疲れ切ってしまうんですね。
心を使いすぎたり、気を回しすぎることに振り回されているんですが、どうしても分かっているけどやめられない。
それは磁石のようにくっついて、自分がそれと一体になっているので何だか分からないわけです。
自分が「心」で、「身体」だと思い込み、苦しくなければずっと続けて、大変だと気づいた時には病気になってたりするんですね。
人間関係が上手くいかなかったり、お金をたくさん持っていても安心感がないんです。
そういうときに「一体何だろう?」と真理への道へベクトルを変えて、「本当の自分は誰なのか?」とシフトしていくことができるんです。
本当の自分は誰であるかということを実際に体験して、気づいていくという修行が必要なんですね。
ただ、きっかけがないと、なかなかそういう生き方ができない。
みんなとワイワイやって、ストレスを抱えながら生きていくのが現実の生き方ですよね。
だけど勇気を持って、最高の人間になっていくのが、「ヒマラヤシッダー瞑想」なんです。
内なる神聖な存在への回帰
執着を取って本当の自分になる。
本当の自分というのは神聖な存在で、知恵に満ち、愛に満ち、生命力に満ちている。
でも、普段は曇っているので分からないんですよ。
目に見えるもののほうが輝いて見えるし、お家や友達をたくさん持ったり、何かできるということがすごく輝いて見えるわけです。
内側を整えて、本当の自分に出会っていく。
さらに奥深くにある存在に出会っていく。
見えないところに飛び込むのはリスクがあって、今まで持っていたものがしがらみになっているので、手放すと不安になるわけです。
だから、正しい道を選んで進んで、神聖な存在になるガイドをするマスターが必要なんですね。
マスターからエネルギーをいただいて、「これは自分ではない」と切り離していく。
私たちは「仏陀」、「キリスト」を生み、全ての宗教の源流であり、大自然を作り出した存在の叡智、そういう存在の分身なんです。
人間が作り出したものは素晴らしいですが、それは永遠ではなく、いつかは変化してうらぶれてしまいます。
何の用も足さないものにしがみついて、買ったときはうれしいし、力を与えてくれると思うんですが、すぐ飽きてしまいますよね。
人間関係においても、新たな情報を得て自分が優越感を感じたりすることもあると思います。
でもそれも一部の情報であって、この「源」には全てを知っている存在があるんです。
そういう見えないところに戻っていく。
あなたの身体にはすごい神秘の力があって、神経があり細胞の中でいろいろと働いているんですね。
常に浄化されて健康で、魅力的になっていけるんです。
みんなの中に「執着」や「癖」が身について、そのエネルギーが錯綜して、重たい感じになっているんです。
心は常にいろいろと働いてますが、それを純粋意識で意識を進化させると、心にとらわれなくなります。
それは神のような意識であって、全てを見ている「振り回されない意識」なんですね。
心というのは常に過去と未来とずっと連続してつながっていて、狭い範囲でしか考えられない。
それを取り払うと大きな意識になって、全体が見える人になるんですね。
「好き」とか「嫌い」という価値観に振り回されないで、愛の人になる。
あなたの目的を持って願いを叶えながら、周りの人を愛し、みんなを幸せにしながら、自分も成長して生きていくことができます。
マスターとの一体化による究極のサマディへの道
ただ、自分一人でいろいろとやっても、自分のエネルギーがぐるぐる回って、高みに到達しようとジャンプしても落ちてしまうんですね。
それは、エネルギーのレベルが純粋になっていないので落ちてしまうんです。
世の中には修行をして、高いレベルの聖者が現れたのですが、そういう方は源の存在の神との橋になって「みんなを救う」んですね。
修行をしたマスターの純粋意識にチャンネルを合わせることで、パワーをいただいて正しい道を歩むことができます。
「真理」というのは依存じゃなくて「本当の自分に還っていく」ことなんです。
依存を全部外して本当の自分に還っていく。
それにヨグマタが橋となって、神と一体になって、私と神とあなたの魂は一体のものということをお伝えしてるんです。
依存を超えた存在なので、そこにつながって、みなさんもそれを活用して周りの人を幸せにしていく。
「愛」を出し、「感謝」を出し、「善行」をする。
神様に自分の身体と心を捧げて、神と一体になる。
本質と一体になるということが究極のサマディなんです。
自分の思い、価値観に執着しているとそれと一体にならないので、自分の心を超える。
自分のエゴを肥やす生き方ではなく、みんなが幸せになるために無償の愛で見返りと結果を期待しない、良い行為と良い習慣を身につけていくのが良いんですね。
自分の執着を外して、さらに神聖になるとマスターを通してブレッシング(祝福)をいただく。
マスターは修行をしてそういう存在になったものなんです。
ヨグマタはみなさんの意識が高くなって、世の中が平和になり愛になっていくことが喜びです。
私が橋になりますから、どうぞみなさんはさらに成長への旅をしてください。
〜ヨグマタ相川圭子 公式Youtube(2025.8.9放送分)より

執筆者:ヨグマタ相川圭子
10代の頃からヨガや瞑想、健康法に興味を持ち実践。単⾝ヒマラヤに渡り、悟りへの道である本格的なヨガの修⾏を⾏い、ヨガ・瞑想の究極のステージ「サマディ」に到達する。 過去3回にわたり、国連でスピーチ・瞑想指導を行う。日本でも講演会、各種研修を開催。著書は累計100万部を突破し、作家としても活躍している。