講話録

目に見えないものを信じるには?

speaker

目に見えないものを信じることが大切とのことですが、どう信じたらいいというのは、ありますでしょうか。

speaker

目に見えないもの、ちょっと分かりづらい感じですけれども、ほんとうに一番大切なものは「命」ですよね。

だから皆さんの内側にも、命の力が働いているんですよね。

だけどみんな普段、命に感謝もしないし、自分のマインド(心)を信じていると思うんです。

だけど、心ってすごく移ろいやすいんですよ。

昔の人は、見えない存在、神を信じてたんですね。

例えば地震が来たり、子供が病気になったり、いろいろ苦しいことがいっぱい、人生において起きるわけです。

そうすると、もう藁をもすがるような気持ちで、心の行き所がないわけです。

そこに確固たる信じる心が無いと、マインドの方に振り回されてしまう。

目に見えない大いなる存在というのがあって、そういう自分の心を超えた存在があり、

命の働きが働いて、食べる力になったり、見る力になったり、歩く力になったり。

そういうものを信じると、ものすごいパワーが、生きる力が湧いてくる。

だから、信じるというのは、そういう最高のものを信じていただきたいっていうことなんですね。

自分自身を信じるとか、お友達を信じるとか、いろいろ信じるんですけど、形のあるものは変化して、やがて消えていくんです。

自分のこの体も、いつかはここにおいて、死んでいかなくちゃならない。

でも、その奥の大切なものは、ずっと生き続ける。

そこにつながっていくと、恐怖感が無くなるんです。

だから、内なる旅、インナージャーニーと言うんですけど、本当の自己に出会っていく。

それをやるのが瞑想なんですね。

自分は一体誰であるのか。

らっきょうの皮を剥くように、剥いていくと、源に何があるのか。

そういう命の働きがあるということを、最初から信じていくと、瞑想もすごく深まるんですね。

神様を実際に見てからというと、すごい苦行をしないと、見ることができないですから。

それには、究極のサマディという修行をするんです。

それは、私たちの本質、ほんとうの純粋なところに戻っていくっていうことなんですね。

まず、自分を信じる。

そして、深いところの大切なものを信じると、生きることがすごく楽になる。

そういうことをお伝えしたいんですね。

speaker

ありがとうございました。

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