否定的な思い込みを手放し「自分を信じる」
今回は「信じること」についてお話をさせていただきます。
自分に自信がなかったり、心にとらわれていて、「誰かからこう言われたから」「人にどう思われるか」と、心に翻弄されている人が多いような気がするんですね。
私はみなさんに「自分を信頼しなさい」「自分を信じなさい」ということをお伝えしています。
自分の価値観や信念、いろいろと信じていることがあると思います。
「自分はダメなんだ」とか、小さいときから言われて、自分をそう決めつけて否定的な思い込みを信じ切っているなら、そういうものは手放していかなければいけません。
本当の自分、「魂」を信じる
「信じる」には、「自分を信じる」というものと「高次元の存在を信じる」という2つがあります。
「自分を信じる」ことを、自分の心を信じるみたいにとってしまう人もいます。
例えば良いことであっても、自分の価値観を信じてそれを人に押し付けたりすると「お節介」になってしまいます。
すごく自分の価値観を信じてしまうと、いろいろな主義とか思想、宗教でも争いが起きたりします。
「私の神様」 「あなたの神様」という違いで争いが起きたりしてしまうんですね。
だから「何を信じるか」というのはすごく難しい問題ですけど、まずは本当の自分、あなたの奥深くにある「魂」という存在を信じていただきたいんですね。
そうした魂の願いというのは人に押し付けるものでもないんです。
「信頼」とは確かな出来事を信じること
「ヒマラヤ秘教の教え」というのは、自然の本当の教え、宇宙から生まれた教えです。
でも見えない存在はわからないので、「確かなものを信じたい」というのがあると思うんですね。
その場合は「信頼」をします。
人間関係でも友達を信頼するということがあると思います。
その人がいてくれたことで良いことがあった、助かった、人生が上向いたとか、そういう本当のこと、確かな出来事があって、「信頼」が作られたと思うんですね。
「信仰」とはまだ証明されていないものを信じること
「信仰」というと、もっと宗教的なものになったり、もっと高次元の存在、神、神秘の力とか、まだ証明できていないものを信じるということになっていくと思います。
ヒマラヤ秘教の恩恵は、実際に心と身体を浄め尽くし、執着を手放し、愛や叡智、存在からのエネルギーと一体となったマスターからの祝福をいただけます。
究極のサマディを成就し、真理を証明した聖者のエネルギーをいただいて修行をするので、「信頼」に「信仰」が加わっていきます。
揺るぎない信頼と共に、さらに信じてやまないという、そういうところから大きな祝福をいただくことで、変容して、みなさんはさらに幸運になっていくことができると思うんですね。
愛を捧げることで潜在意識が変わる
インドにおいては「バクティ(信愛)」というのがあります。
「バクティヨガ」とも言いますが、神様や先生に愛を捧げて祝福をいただくというものです。
「オファリング(神への捧げ物)」と言うんですけど、愛を捧げたり、供物を捧げたり、「プージャ(祈り)」を捧げます。
愛を持って祈ることは、自分を愛でていることでもあり、神様に対して尊敬して愛を捧げていると自分の潜在意識もどんどん浄まって、本当の自分に近づいていくんですね。
心の曇りが取れる体験を重ねていく
ヒマラヤ聖者がお話をすることで、あなたの中で「信頼」と「信仰」の違いとか、少し曇りが取れていきます。
「あっそうなんだ」と、いろいろな疑問が取れると曇りが取れて、心の迷いが晴れてくると本当の自分に近づきます。
体験をしていくのがヒマラヤの恩恵です。
みなさんがしっかり曇りを取るには、知識と共に実際に体験をしていく。
曇りを取るのに高次元の波動によって溶かして源の存在と一体になっていく。
究極のサマディ・悟りを目指して良いカルマを積んで、瞑想をして心の中を整理整頓して、曇りや疑いを取り除いて平和にしていく。
そういうことを継続してやっていくことで、本当の自分に近づいていくことができるんですね。
ヒマラヤ聖者の祈願で願いが叶う
自分の中に疑いやいろいろな欲望があったりすると願いがかき消されてしまいます。
だからヒマラヤ聖者という本当に浄め尽くした存在の意思の力「サンカルパ」の願い、祈願によって実現していきます。
信じることは精神統一行です。
ヒマラヤ聖者の存在を信じたり、高次元の存在を信じることで、それが橋になってあなたの願いが届けられて、源からのパワーとか叡智の働きがあって、力・知恵・愛をいただいて物事が成し遂げられたり、早く結果が出るっていうことなんです。
自分はまだ心に翻弄されていたり体の曇りに翻弄されているけど、その身体と心を浄めて、瞑想をしたりいろいろな修行をして浄めて「信頼をする」ということも素晴らしい修行なんですね。
信頼をしないと良いエネルギーをいただくことができません。
そういう意味で信頼・信じることが大切です。
相手を疑うのではなく「相手の魂を信じる」
相手を疑うということではなくて、相手の魂を信じるということが大切です。
その方も心の欲望に翻弄されていることもあると思います。
自分を守りたいとか自分だけ幸せになりたいとか、まだ癒されないものが奥深くにあって、疑いや人を信じていないとか、信じても裏切られてしまうと思っているかもしれません。
でもあなたにも、相手への期待や欲望の心があると、そういう波動の人を引き寄せます。
もっと無償の愛とか相手を癒すエネルギーで、トータルにその方が癒されたりして、お互いが魂と魂のつながりになっていくように、常にそういう願いのもとにやっていくことが大切です。
もし疑いがあったら「まだまだ自分がそういう魂の願いではないんだな」というところで自分も修行をして曇りを取っていく。
そうやって本当に信じる状態になったら、そういう波動の人を引き寄せるんじゃないかと思いますね。
全てに意味があり尊い教えがある
「裏切られた」とは思わなくて、「学びをいただいた」「何か不足や行き違いがあったかな?」とか思いますよね。
「もうちょっとこうしとけば良かった」と思うこともあるかもしれないですけど、それも学びになっているのかなと思いますね。
自分の価値観と違うと「何でなの?」と疑っちゃうんですね。
全てに意味があって尊い教えがあるということで、自分の価値観にとらわれないように。
私たちの中に「ダイヤモンド」がある。
私たちの中に「光」がある
そういうところに到達していくことが「信じる」ということです。
信頼される人になる教え「ヤマ・ニヤマ」
「ヤマ・ニヤマ」というヒマラヤ秘教の道徳的な教えがあって、その中に「嘘をつかない」というのがあるんですね。
「嘘も方便」ともいいますが、あまり嘘ばかりついていると信頼されない人間になりますよね。
相手のためを思って相手に優しくしたり、相手への思いやりとか、誠実さが大事です。
相手の幸せも同時に考える生き方をしていくと信頼される人になっていきます。
誰かに「こう思われたいからやる」ということではなくて無欲・無償の愛でやっていく。
すると自然に信頼できるようになる。
信頼したほうが気持ちが良いし、お互いに尊敬し合ってそういう学びをしていくといいのかなって思いますね。

執筆者:ヨグマタ相川圭子
10代の頃からヨガや瞑想、健康法に興味を持ち実践。単⾝ヒマラヤに渡り、悟りへの道である本格的なヨガの修⾏を⾏い、ヨガ・瞑想の究極のステージ「サマディ」に到達する。
過去3回にわたり、国連でスピーチ・瞑想指導を行う。日本でも講演会、各種研修を開催。著書は累計100万部を突破し、作家としても活躍している。